最近、弊社の顧問先で危惧する組織(会社)が2,3あります。それは「一人の人」が入社等で組織に加わることで、会社の雰囲気というか社風が変わってしまうことです。社風を新たにすることは経営者として前向きでOKですが、問題は「一人の人間に丸投げ」してしまうことにあります。

丸投げステップの第一ステップは「良好」な状態となります。今まで吹いていなかった新しい風が社内に吹いてくれることで他の多くの従業員は満足感と期待感を持ちます。歓迎ムードになるわけです。

しかし、第二ステップになるとちょっと組織がぎくしゃくしてきます。その「一人の人」が従業員に根回しせずに自由にルールややり方を変えていくからです。そうなると昔からいた従業員は反発をし始めます。この時点で経営者は「やばいな!」って気づかなければならないのですが、ほとんどの中小企業経営者は気づきません。なぜなら、その人を心底信頼して丸投げしているからです。疑わないのです。

最後の第三ステップではほぼ手遅れですが、その人がやりたい放題となり、昔からいた従業員の意見やアドバイスを全く聞かず、自分流で改革を推し進めていき、結果、組織が崩壊となるわけです。こんな会社たくさん見てきました。

経営者は「権限移譲」はOKですが、「丸投げ」はNGです。権限移譲は報告等させて最終重要な意思決定は経営者が行います。丸投げは意思決定すべて部下に一任させるので、組織を壊すリスクがとても高いくなります。(ちゃんとして人もいますが・・)

私の心配していることが起こらなければ良いですが、数社陰ながら注視していきます。経営者とその他スタッフのそもそもの力量が違うことに気づくべきです。経営力という点で雲泥の差があることを経営者もそれ以外のスタッフは気づくべきです。圧倒的な差があります。これは経営をした人しかわからないです。

2024-05-01

東京中央給与計算センター

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