12月末で賞与を支払う企業の年末調整

通常であれば、翌年の1月に年末調整を行います。しかし、12月の給与計算が完了し、年末調整を終了した時点で、「賞与を支給したいのですが」という企業がちらほら出てきます。弊社の場合、賞与計算を至急行って年末調整を再計算します。(給与の支給がまだ終わっていない場合です)

それくらい、今年などは、コロナ禍で傷んだ企業が多いので、通常出せる賞与を支給するか、しないかを思案した結果、「支給しよう!」と決断したのだと、良い方向に理解しています。

賞与は会社の粗利益から支払えます。もっと言えば営業利益が出ない会社は賞与なんて支払う必要が無いのです。それも経営者は必至に考え、支給してあげようとします。これは個人的な見解ですが、本末転倒です。会社は月次の利益状況を社員の公開し、利益が出ないと賞与が出ないことを明示しておくべきです。社員の中には利益を出そうと頑張る人が出てきます。経費を節約し、業務効率を上げて行こうとする人が出てきます。そうなると、経営者も無駄な経費を使えなくなります。会社ってそんなものです。社員あっての会社ですから、社員が能動的、自律的に「頑張れる仕組み」を形成してあげることが経営者の仕事だと思っています。

2021.12.23

東京中央給与計算代行センター